マイクロ発汗計TPL3520とは…

機器構成

汗から気化した空気の流れの図解

いままでの発汗計は、高価であり、機械本体が重厚で気軽に使用できるものがありませんでした。
マイクロ発汗計TPL3520は、機器構成をシンプルにし、シリカゲルを使うことによってコストダウンした、発汗測定を気軽に行っていただくための簡易発汗測定システムです。

*製品からのお知らせ*
・いままで発汗センサに使用しておりました、温湿度センサSHT71が2018年をもちまして製造中止となり、
後継のセンサ・SHT31を発汗センサとして採用することとしました。
これによりまして、SHT71を採用した発汗センサの新規提供は行っておりません。
また、ソフトウエアもSHT31に対応したものに刷新しております。

特長

●既製品の技術をベースにしているので、安価で提供できる

超小型温湿度ロガーの技術を基盤にしていますので、本体価格は10万円未満です。
超小型温湿度ロガー(HT4)のユーザ様は、発汗センサヘッドのみ購入すれば、マイクロ発汗計として使用できます。

●小型、軽量

センサ部と本体を含めても20g程度です。

●シンプルで、使用環境に依存しない測定原理

従来の発汗計は使用環境の温度・湿度に依存するため、測定環境が変化すると測定値がずれてしまいます。
発汗センサは、乾燥剤による乾燥空気が基準であり、センサ部は密閉されていて使用環境に依存しません。

●精神性発汗から運動性の発汗まで、測定範囲が広い

いまの乾燥剤は性能が良く、吸湿性が高いので、汗が多い事例でも測定可能です。
連続測定時間も、汗の量に依存しますが、半日~1日は十分持続できます。

●PCと接続したままでも、ロガーとしても使用可能

ロガーとして使う場合は、後処理でデータをPCにダウンロードします。

マイクロ発汗計TPL3520は、いままでできなかった発汗測定が可能になり、これまで以上に正確な測定が行える可能性を秘めています。
発汗測定の入門機としてはもとより、多点測定の可能性など、お客様にあった使い方をぜひご検討ください。

発汗センサヘッドは、無線ロガーBL100に接続し、無線化も可能です。詳しくはBL100のページをご参照ください。

測定手順

ケースのフタを開け
シリカゲルを装填します
マイクロ発汗計本体を
専用ケーブルでPCと接続し
測定条件を設定します
発汗ケースを
測定部位に両面テープで貼りつけ
測定開始します
ケースのフタを開け
シリカゲルを装填します
マイクロ発汗計本体を
専用ケーブルでPCと接続し
測定条件を設定します
発汗ケースを測定部位に
両面テープで貼りつけ
測定開始します

基本仕様

本体寸法 30x18x10mm 質量5g(ケース含)
電池 CR1220
メモリ 8,000データ
発汗センサヘッド 寸法 35x20mm 質量18g未満(乾燥剤使用時)
温湿度センサ Sensirion71,またはSensirion 85

参考文献

●経皮的電気刺激が対側前腕の血流動態、発汗および皮膚温に及ぼす影響

第51回日本理学療法学術大会 畑賢俊 ほか

●高齢者の熱中症予防に向けた住環境整備と住まい方

ハウスクリマノート第41号2016年 東実千代 ほか

●社交不安のサブタイプとビデオフィードバックによる認知機能の検討

不安症研究 2015年 吉村晋平ほか

●運動負荷の評価を目的とした皮膚表面における乳酸分泌量のリアルタイム計測システム

電気学会論文誌(センサ・マイクロマシン部門誌)2017年 工藤寛之 ほか

資料

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